孤獨を固めた吐息は白く
ホログラムナイフ
新たしい季節における僕たちの挨拶
ふじゆうなまたたきの模倣
海底一門

手折られた薔薇が床に落ち
夏の貴族の掌に水蜜桃の汁は溢れ
38口径の銃口が酷い音を立て
(ふたつの脳が欲しい)(考えてはならぬことを、考えるために)
指裂き魔とピローマネ

瀕死の生命に人格の分裂をさせるのは良心に恥ずべき卑しいことだ
政令666号
すりかえられたジョーカーといかさま師
夢ゆえ蝶はとぶのです
埠頭のロベスピエール

流れるものが星ならいいのに
君への殺意も彼女の死によって挫かれる
馬鹿装って神の手中で踊りだす
千の誓いがあったとしても私の言葉は一つだけだ
洋燈に照らされた羊頭は罪人の祈り

君を薄く抱く
気持ち悪いことの共有
清し、この夜、お前のしたこと
夜だけが朝に向かってたくましい
支配されない場所へ

肉屋のように
生きてこそ
信仰において
髪を失った女
思いがけない浅瀬にたどりつく

こんな風にして終わるもの
命をめぐるするどさ / めぐる命の鋭さ
どうしようもない底辺
腕のもとめる速さで
なにものからも切断

「蜘蛛の糸」の世界におけるアネクドート
この国の調べはいつだって裏切ることなく軽率で退廃的だ
正しく筋張った骨を軋ませたまま
猫背の青年の手紙握って
蛇のように狡猾に、鳩のように柔和に

アルルカンのカーニバル
鼓動を等しくする者どもよ
真似事とその発展
高次元の観念、低次元の本能
遠い栄華の夢の中、君は残酷な星の下

ねえマイディアどこへ行ったの
「君は実は死ぬ間際の君が見ている白昼夢なのだ」
泣き濡れてさびしい野にただ一人
灯篭の前世の罪を背負いけり
海底の月は静かに神となる