合わせ鏡の最果てで
一頻り陽気な悲鳴が笑う
死ねと叫ぶたび君は生きるので
絶望に少し似ている夢の後
華美な幕開けというには儚く脆弱な

貴方の確かな死の中で、私は確かに生きている
猛禽類のような夜を着て
棺の上で晩餐会
未来をばら色に染めた今日という日に
毒々しく美しく命と共に流れる赤の、

引き金にかけた指がひとりでに
続くべきところへ続く、
小さなナイフは銀色で、それが死だと言はしめてゐる
物思い打ち消してゆく黒揚羽
愛のように冷たくて

神の美しい偶像に誓って
あのくちびるは薔薇ではない
ベルベットにはあの花を
獣の数字は666である
膿んだ傷を産んだナイフ

凹面鏡に繰り広げられる世界は
美しい指先にプロージット
夜のインバネスを展翅して
短命少年の懐にナイフ
全力で悔いろ人でなし

数えた羊を闇に葬る
盲目的な信仰者ではないけれど、どうか神様
足を洗いたくば手を汚せ
眠らない街で割れないように卵を抱いて
瞼の裏に続く世界

マゼンタとシアンの古い心臓の色
屍の上に咲くような
いつか誰かが屋上の端で言ったこと
凶器に罪はない。狂気こそ犯人である。
ゆらめく想い似て遠く

首吊り死体を乞う骸骨
人を殺した人のまごころ
どこかの誰かの深い夜更け
インモラル・ヒーロー
フラッシュバルブ、残滓はどこに

悪いことほど楽しいものさ
死神の殺し方
はれがましくも徒に
悪魔は少し手を下しただけ
愚かで賢いシステムエラーパラダイス

雨の降る墓地に漂う濃密な
意味に求められた僕たちは
弾丸が聖夜を貫くハイティーン
お前は小柄で悲劇に不向き
君は細くて歌うよう

昔のお題